エアコンのDIY取付を推奨しない6つの理由

インターホンやアンテナは良いとしても自分でエアコン取り付けを推奨しない理由を6つほど紹介します。


エアコン工事のDIYはやめよう

素人の為のルームエアコン取り付け講座

エアコン工具

色々な道具や材料が大型ホームセンターで手に入るようになりました。

家庭用ルームエアコンの配管も両端をフレア加工したものや、プラブロック、真空ポンプ、さらにはガス回収機まで置いているホームセンターも現れました。

工事業者にとっては、手配漏れしていた材料がすぐ手に入り便利になりました。

しかし、DIYでエアコンを取り付けて冷えないので見てほしいと言う依頼も増えてきたように思います。

DIY工事はうまく行けばプロに依頼せずに済み、安く上がりますがエアコンの取り付けだけはDIYを推奨しません。その理由を6つほどまとめてみました。


1、フレア接続部からのガス漏れ

フレア接続

DIY工事で一番多い失敗はガス漏れで冷えない症状でしょう。

市販の加工済みフレアパイプは最初からキレイに加工してあるので、接続するだけです。

締め方が緩いと当然ガス漏れを起しますが、締め過ぎてもガス漏れを起します。

これを知らずに締めすぎてガス漏れを起すケースが多いようです。

また、接続部に異物が咬んでいた、フレアネジをイガメテ締め付けてしまった場合もあります。

こうなると、フレア接続部の溶接交換や、ガスの再充填が必要になり、修理費用が高価になる事があります。


2、配管が途中で折れてガスが正常に流れない

配管の折れ

配管の折れも多いトラブルです。

銅管が折れ曲がってしまうと、ガスが流れる妨げになり冷えが悪い、暖まらないの原因になります。

配管パイプは断熱材で覆われているので、もし配管が折れていても折れ箇所を特定するのが難しい場合があります。

この様な場合、信頼性の無い配管を使い続けるより配管交換をするのが確実なので修理費用も高価になります。


3、据付板の固定が不十分

据付板の取り付け

室内機を取り付けるためには、据付板を壁面に固定します。

壁面材質は石膏ボード、その下地もGL工法などで見つけられないことが良くあります。

その場合、ボードアンカーを正しく使用して固定してあればいいのですが、単に石膏ボードにネジ止めしているだけの場合も見受けられます。

お掃除機能などの搭載で重くなった室内機は、止め方が悪いと何かの拍子に落下しますので注意が必要です。


4、電線接続も規定の方法があります

電線の接続

エアコン工事の重要工程として配管接続がありますが、もう一つ電線接続も重要な工程の一つです。

エアコンメーカーから指定された電線を規定の長さで剥き、規定のところまでシッカリ差し込む必要があります。

接続が悪いと、そこで発熱し火災の原因になる可能性もある重要工程です。


5、真空引き作業には専用道具が必要

真空引き

配管接続や電線接続が終了すると、最後に配管内の空気を抜く真空引きという作業を行います。

ここまでは、モンキーレンチやドライバーなど汎用のツールで作業できましたが、この工程だけは専用の真空ポンプを必要とします。

昔は、充填されたフロンガスを使って配管内の空気を抜いていましたが、この方法を取るとガス不足で冷えが悪くなったり、配管内の空気が充分に抜けていない為に故障を起す場合があります。

DIYで作業する場合でも真空ポンプだけは準備する必要があります。


6、DIY取付のフォローを嫌うサービスマン

以上、DIYで無事にエアコンが取り付き問題なく冷えれば良いです。

しかし、ガス漏れや途中で取り付けられない状態になるとサービスマンや工事業者に手直しを依頼する事になります。

通常、責任感の強い工事業者やサービスマンなら、DIY取付のフォローを嫌います。

例えば、DIYでエアコンを取り付けたが、しばらくしてガス漏れで冷えなくなった場合を想定して、お客様、責任感の無い業者、責任感のある業者それぞれの立場で考えて見ます。

お客様:

自分でエアコンの取り付けをしたが、ガスが漏れて冷えなくなった。漏れ箇所を調べて修理して、ガスが抜けているなら補充してほしい。

室内機、室外機の設置も終えているのでそれほど費用も掛からないだろう。

責任感の無いサービスマン、工事業者:

ガス漏れ箇所調査!簡単に解れば修理するけど、解らなければガスだけ補充して帰ろう。冷えなければ、また言って来るだろうし、その時は再度ガス補充するか、工事のやり直しで請求すればいいだろう。

お客様:

去年ガス補充してもらったけど、また冷えないガス漏れだろうか・・・・・・・・・・・?

責任感のあるサービスマン、工事業者:

ガス漏れ箇所が見つかってもそれだけで大丈夫だろうか。

中途半端にガス漏れを修理して再発したら責任を問われるのではないか?ガス以外にも配管の折れや、電線接続、室内機の据付は確実なんだろうか?取り付け時に真空引きを行っているんだろうか?

完全に修理するには一度取り外して配管を交換して再取り付け、その後ガス補充すれば上記の問題が無くなり大丈夫だろう。

「お客様、このケースではエアコンを取り外して再度取り付けるのに3万円、ガスの補充で2万合計5万円掛かります。」

お客様:

エー!ガス漏れ修理とガス補充を依頼しただけなのにどうして取り付けなおしで5万円も要るの・・・・・・・・・・・・・・?

お役に立ちましたら下記のクリックをお願いします。

あわせて読みたいブログパーツ

投稿日時: 2008年07月11日 09:54 [ EDIT ]

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

エアコンのDIY取付を推奨しない6つの理由」の記事が無い場合はスパム行為と見なしトラックバック出来ません。

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)





アフィリエイトはもちろん、ネットでの仕事の取り方などを考えます。電気屋さんのネットビジネス構築日誌! ©2008

ホームページ作成が大好きな電気屋さんの日誌